無痛分娩について②
愛育病院で無痛分娩(麻酔分娩)をするために、
事前に「麻酔分娩学級」という講座を受けることが推奨されている。
受講料は2,000円だが、この講座に参加すると
麻酔分娩の費用が20万円になり、
参加していないと25万円になるということで
普通に考えれば、講座に参加しておく方がいい。*1
毎週月曜の午後に開催されているが、多くは夫婦で参加している。
私たちも、夫は代休を使って夫婦で参加した。
この講座では、麻酔分娩のプロセスとリスクについて説明を受けた。
愛育病院で出産する人の半数ほどは麻酔分娩を行うらしい。
それが目的でここで出産するという人も多いだろう。
私みたいに。
原則的に、硬膜外麻酔という、背中に管を刺して
そこから少しずつ麻酔液を入れる方法で行うということだが、
そもそも背中に管を刺すというのがなんだか痛そうで怖くなった。
(同じ会社の女性が私より後に愛育病院で麻酔分娩を行ったのだが、
彼女もこの講座に参加して同じように思ったそうだ)
だが、実際の話、お産の場でそんな痛みなんてまったく気にならない。
陣痛そのものに比べたら、背中に少々太い針を刺す痛みなんてたかが知れている。
初産の場合、子宮口がある程度(4㎝程度)開かないと麻酔を入れられない、
というのも不安になった。
子宮口が4㎝開くのにどれくらいの時間が掛かるかは個人差があるようだが、
半日とか1日とか掛かることもあるようだし、
これがすなわち、
「お産の痛みの99%である陣痛が取り除かれない無痛分娩なんて無痛分娩じゃない」
という友人たちの意見のアレだなと。
病院の説明では、
初産では麻酔を入れると陣痛=子宮収縮が弱まってしまうことがあり、
それによってお産に時間が掛かってしまうと、
母体や胎児にとってよくないからなのだそうだ。
仮にその場合は麻酔と同時に陣痛促進剤を使うことになるということで、
一体その場合、痛いのか痛くないのかどっちなんだと混乱した。
初産では、計画分娩はできないので、
自然な陣痛を待つことになるが、
その陣痛が土日や夜間だった場合、麻酔科医の対応が遅れたりして
結果的に麻酔分娩にならず、自然で産んでしまう、みたいなことも
往々にあるという話も聞き、そんなの覚悟ができてないよと、
また不安になる。
ちなみに、愛育病院は土日も24時間麻酔分娩に対応してくれるので
他の病院のように、土日夜間だと麻酔分娩にはなりません、というようなことはない。
ただ、一時的に医師が足りなくて待ちが発生して、
その待っている間に生まれちゃうこともあるよ、ということだ。
結局、麻酔分娩は希望したからってその通りにいくとは限りません。
お産は何が起きるか分からないんですよ、という話を聞くのが
この講座だったのだが、
母体や胎児に対する副作用はほぼないということと
事故のリスクは愛育病院に限ってはまず大丈夫ということだけは
理解できた。
不安は色々あるけれど、
もう、この病院に、ここの医師や看護師、助産師に任せるしかない。
この講座を受けたのは妊娠29週。もう後期。
このあたりから、
私の関心も妊娠そのものから、来るべき出産に移っていく。
*1:私が出産した2016年は確か講座参加者は16万円、非参加者は18万円で、2017年1月から値上がりするという話だった。