Wonderful Life with a Boy

41歳で初産。がっつりめに働きながら男の子を育てる毎日の気づき。

出生前診断の結果

NIPTの結果を聞くことができたのは約20日後で、

その間は良い想像と悪い想像の両方が絶えず去来し続けた。

妊娠してから嬉しい気持ちに浸る時間なんてほんとになくて、

不安の方がずっとずっと多い。

 

まだ喜んではいけないと自分をたしなめ続ける。

産むときや生まれた後のことを思い描き、

未来を考え始めるなんて余裕はまだ全くなかった。

 

夫と二人で愛育クリニックへ赴き、

カウンセリングをしてくれたのと同じ医師から、1枚の紙を渡される。

そこには「陰性」と書いてあった。

 

とにかくとにかくほっとして、

ようやく妊娠と出産の現実に向き合える気持ちがしてきた。

 

あれから、街中でダウン症の親子を見かけると切ない気持ちになる。

もしも出生前診断というものがなかったら、

世の中のダウン症の子どもたち、

ダウン症の子どもを産み、育てる親たちは

自分と自分の子どもだったかもしれない。

 

もしも自分が当事者だったら、

たくさん悩んで苦しんで、そしてきっと、

その現実を受け入れて自分たちの幸せを見つけにいこうとしただろう。

そういう苦悩の末に、あの親子たちの笑顔はあるに違いない。