4D超音波外来
近年の医療機器の進歩から、
エコー(超音波検査)を利用して胎児の状態をつぶさに知ることができる。
通常の妊婦健診では、
初期は経腟エコー、中期以降は経腹エコーで検査が行われる。
1回の所要はほんの数分だが、
子宮内の様子が白黒の画像がモニターに映し出され、
それを見ながら説明を受けたり、
静止画をキャプチャしてプリントアウトし、持ち帰ることもできる。
エコーを通して赤ちゃんの姿を見るのは、妊婦健診最大の楽しみだ。
妊婦健診全体を通して2回、
ちょっと長めの各20分間の精密超音波検査を受ける機会がある。
これは、胎児の奇形や臓器の異常などを知るためのもので
モニターを見ても素人には全く何が映っているか分からないが、
医師は黙々と決められた検査項目をチェックしていく。
その検査項目というのは
たとえば、心臓の弁の状態だったり、
指の本数だったり、顔の状態だったり、
ダウン症の兆候である首の後ろの浮腫を確認したりといったような感じらしい。
この2回の検査は、妊婦健診の補助の対象になっているので
病院の料金設定次第ではあるが、自己負担は少額で済む。
そして最近は、「4D超音波外来」なるさらにハイスペックなエコーが登場。
これは、妊婦健診の対象外で、費用は自己負担。
目的も胎児の異常を知るためというより、
あくまで「お楽しみ」のオプション検査だ。
通常のエコーに色がついていて、立体的に見えるので
かわいい我が子の表情をありのままに見ることができるという。
愛育病院では、費用は10,000円。
妊娠16~32週の間で予約をとることができるが、
赤ちゃんがある程度成長し、しかも大きくなりすぎない時期が
よく見えるということで、25~30週くらいがおすすめだそう。
で、20週くらいの時に予約を取ろうとしたら、
なんと枠が全部埋まっているということで取れず、
しかたなく、最初の診断の際に利用した
広尾レディースクリニックで受けることにした。
こちらはあっさり妊娠27週に予約が取れて、夫と二人で行ってみることに。
これ、ほんと実際見てみると、なんかすごい。
「これがあなたの子どもの顔ですよ」とモニターで見せられて
確かに、ふっくらしたほっぺの赤ちゃんの顔をしているんだけれど、
なんだかリアリティがない。
すごくかわいい。ものすごくかわいい。
ものすごくかわいいからこそ余計に不思議。
これは、実物に似せたアニメとかじゃなくて、
実物に超音波を当てて、その反射だかなにかで映し出された姿なので
すなわち実物そのものなわけだ。
にわかに信じられないが、確かに、これがお腹の中にいる私たちの子ども。
私たちが検査を受けたとき、赤ちゃんはずっと眠っていて、
本来は動画なのだが、ほとんど動いている様子を見せてくれなかった。
医師が何度も刺激を与えて起こそうとしてくれたが、動じることなく。
しかも片方の手を顔の前にやっていたので、顔全体も見られず。
ちょっと中途半端だけど、こればっかりはしょうがない。
期待通りのぷっくりほっぺだということだけは分かって、満足する。
検査は20分くらいで、その動画はSDカードに保存してお持ち帰り。
費用は7,500円(税別)。