性別判定
安定期に入り、順調な妊娠生活が続いていると、
次に気になるのは胎児の性別。
どっちがいいとかはなかったけれど、どっちなのかはやっぱり気になる。
通常、妊娠16~17週で分かるようになると言われているが
うちの場合はなかなか分からなかった。
なかなか分からないときは女の子だとも聞くが、
「女の子ではなさそう」と言われ、じゃあ、男の子ってこと?と思うのだが、
男の子だという確証もないと。
あるいは、妊婦のお腹が前に突き出していると男の子、
横に広がっていると女の子、という説もあるが、
私のお腹は明らかに前に突き出ていた。
いろんな説がある中で、どっちなのどっちなのと思いつつ、
私の中では、根拠もなく女の子なんじゃないかという気がしていた。
ほんとに根拠はなくて、ただなんとなくそんな風に思ったというか、
もし男の子だったときのイメージが全然浮かばなかったというか。
自分の体から、異性が生まれてくるという感覚の不思議さ。
思春期の男の子なんて何を考えているか分からないし、
どう接していいか戸惑うな、なんてことを思ったり。
その点、女の子なら何歳頃でどんなことを考えたとか、
どんなことを感じて何をしたかったか、とか、
そういう想像がつく気がして、
だったらああしてあげよう、こうしてあげようとイメージが膨らむ。
まあ、そんなイメージさえ、親のエゴかもしれないけど。
というわけで、なんとなく女の子なんじゃないかと妄想して日々を重ね、
結局、性別が分かったのは妊娠23週の健診時だった。
結果は男の子。見事に想像は裏切られた。
エコーには、股をV字に大きく広げた胎児のお尻が映し出され、
股の間には、彼がまぎれもなく男の子だと証明する、かわいらしいシンボルが。
そのエコーの写真を人に見せると、
多くの人はどう見ていいかもわからないのだが、
男の子を持つ母親に見せると、みんな「ほんとだー」と笑ってくれる。
それはとても愛おしい写真で、生まれた後の息子を見ても、
確かにこの子のお尻だわ、とほほえましく感じる。