Wonderful Life with a Boy

41歳で初産。がっつりめに働きながら男の子を育てる毎日の気づき。

産休に向けてキャリアについて考えたこと

産休は一般的に、

出産予定日前の6週間(双子など多胎の場合は14週間)、出産後8週間だ。

会社によってはもっと長い産休を認めているケースもあるようだが、

ごく一般的な企業では法定の産前6週、産後8週を産休としている。

 

私もきっちり予定日6週間前から産休を取得することにした。

当初は、その気になれば出産直前まで働くことができるのかもしれないと

思っていたが、実際には、重なる体のマイナートラブルだったり

通勤のきつさだったりで、

産休の直前頃には、休めるものなら休みたいというテンションになっていた。

 

私の思惑では、産休が終われば翌3月末まで育休をとって、

4月に子どもを保育園に預け、仕事復帰というのが理想的なパターンだった。

そう思った通りにいくか分からなかったが、

出産前、一応の計画をそのように立てた。

 

その場合、産休・育休を合わせて約8か月の休み。

社会人になって以来、こんなに長く仕事をしないのは初めてのことだ。

 

出産も、その後の育児も大仕事であることは分かっているが、

そんなに長く外で働かないなんて、いったいどんな感じなのか、

にわかにつかめず戸惑ってしまう。

 

ともあれ、産休、そして出産は日々近づいてくる。

戸惑っている場合ではなく、

それに向けて、そしてその後に向けて準備しなければならない。

 

 

このタイミングで、キャリアに対して私が決めた方針はこうだ。

 

1.産休に入る段階で現在の仕事をいったんすべて手放しリセットする

私が勤める会社は創業から年数が浅く、急成長を続けている。

そのため、すごいスピードで事業も組織も変化している。

半年も経てば、会社はまったく違うものになっていると言っていい。

8か月も仕事を休んで復帰すれば、

浦島太郎状態になることは想像にたやすい。

今やっている仕事が8か月後にあるかどうか分からないし、

8か月後に再び私が担当することが会社にとってベストかどうかも分からない。

なので、今やっている仕事、これまでやってきた仕事は

基本的にすべて手放し、執着しない。

8か月後、私は会社にとって必要な仕事をやるのみと決める。

 

2.後任者の負荷をできるだけ下げ、自律的なチームにした上で引き渡す

私は管理職で、チームメンバーをマネジメントする立場にある。

現実問題として、産休・育休中の後任者は必要だ。

マネージャー不在ではメンバーたちが困ってしまう。

かといって、会社には育休の穴を埋めるために人を採用するなんていう余裕もない。

担当者ならテンポラリーもありうるが、管理職となれば特に難しい。

なので、現チームメンバーの誰かしらが私の代行をするか、

他部門の管理職が兼任するというかたちに収まるのが妥当な感じだった。

 

しかし、社内を見渡してみて、

私がやっていることをまるっと任せられるような業務経験を持つ人はいない。

 

なので、チームメンバーが細かいマネジメントがなくても

自律的に動ける状態を作り、後任者のマネジメントコストを下げる必要があった。

 

3.産後、自分がどう働くかは自分自身で描き実行する

産後、何が起きるか、自分がどんな状況下に置かれるかは

想像しようとしても限界があった。

 

しかしどんな状況に置かれても、

それが私側の問題であっても、会社側の問題であっても

どうとでもなる、どうにかするという心持でいく。

 

私は、会社で初めて育休から復帰する社員になる見込みだった。

つまり前例がない。

 

子どもをもって働く女性社員は既に何人かいたが、

いずれも、うちの会社に入社以前に出産し、産休や育休を取って復帰していた。

会社としては、社員が産休や育休を取ること、

そこから復帰して乳児を抱えながら働くというのがどういうことか、

私自身が予想できないのと同じように、予想できなかった。

 

なので、会社が先回りして何らか対応してくれることを期待してはいけない。

私がどうすれば働きやすいのか、どうすればパフォーマンスを出せるのかは

私が自分で考えて、会社に対して提案する必要がある。

働く時間、場所、責任の持ち方、他者との関わり方、

すべて自分が前例にならなければいけない。

 

そう聞くと、プレッシャーに思う人もいるかもしれないが、

私にとって、それはとても楽しみなことだった。

なぜなら私は、自分がそういうチャレンジをすることを

子どもを持つことに付随する一つの面白さとして想定していたからだ。

 

私だったらどうするか。

不安よりも期待の方がずっと大きかった。